雑なクラシックの部屋

クラシックのCDに埋もれて死ねれば本望。

バーンスタイン:ミサ・ブレヴィス

大指揮者であるレナード・バーンスタインが作曲した宗教曲。
当時アトランタ交響楽団・同合唱団の指揮者であったロバート・ショウの引退を記念して1988年に作曲され、1989年にロバート・ショウ指揮、アトランタ交響合唱団により初演された。
バーンスタインが完成させた最後の声楽作品となり、初演の翌年にバーンスタインは亡くなった。


混声合唱とカウンターテナー、合唱団の両翼に構える鐘、および打楽器による。
ミサ典礼文(通常文)によるものだが、クレドを含んでいない。
演奏時間約11分。


僕の中では、1991年の、須賀敬一指揮、豊中混声合唱団による演奏が印象に残っている。全日本合唱コンクール全国大会に出場し、一般部門Bグループで2位入賞を果たした。
派手に鳴る鐘と、重厚な合唱が合わさった壮麗な響きだった。


こちらがロバート・ショウによって初演された時の版である。

Walton: Belshazzar's Feast / Bernstein: Chichester Psalms - Missa Brevis (1989-11-21)
Walton: Belshazzar's Feast / Bernstein: Chichester Psalms - Missa Brevis (1989-11-21)
Telarc
ミュージック

こちらはその後改訂された版による。

Leonard Bernstein: Kaddish; Chichester Psalms; Missa Brevis (2004-03-15)
Leonard Bernstein: Kaddish; Chichester Psalms; Missa Brevis (2004-03-15)
Chandos
ミュージック

こちらはサンパウロ州立交響楽団合唱団による演奏だ。



Leonard Bernstein - Missa Brevis

ヴォーン=ウィリアムズ:ミサ曲

英国の作曲家、レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958) が書いたミサ曲の傑作。
ハーモニーにあふれ、20世紀の曲としてはメロディアスで親しみやすい。宗教的な雰囲気にもあふれている。
日本ではほとんど注目されていないが、名曲なので、是非聴いて欲しい。


The Choir of Clare College, Cambridge
Tomothy Brown



RVW Mass in G minor.wmv


ナクソスからCDが出ていて、AMAZONでMP3も入手可能である。

ヴォーン・ウィリアムズ:ミサ曲ト短調/モテット集
ヴォーン・ウィリアムズ:ミサ曲ト短調/モテット集
Naxos
ミュージック



下のCDは、昔、僕が持っていたもの。
ハウエルズのレクイエムも名曲だ。
ただ、演奏としてはやや線が細くて、あまり良くなかったような記憶がある。
プレミア価格なのだが。

Howells: Requiem; Take Him, Earth, for Cherishing / Vaughan Williams: Mass in G Minor; Te Deum in G
Howells: Requiem; Take Him, Earth, for Cherishing / Vaughan Williams: Mass in G Minor; Te Deum in G
Hyperion UK
ミュージック

サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン

諏訪内晶子(Vn) イヴァン・フィッシャー(指揮)ブダペスト祝祭管弦楽団

ツィゴイネルワイゼン
ツィゴイネルワイゼン
ユニバーサル ミュージック クラシック
ミュージック

最近、僕は有名なクラシック音楽を、改めて聴いてみようと思った。


実家には、有名なクラシック音楽を集めた20枚組のLPレコードセットがあった。
僕は、小学生の頃からそれをお腹いっぱいになるほど聴いていた。
なので、有名な曲を聴いても、僕には刺激がないのだ。
交響曲のような、大きな音楽ばかりを聴いていた。


ただ、このブログで僕の好きな音楽を紹介するにあたって、有名な曲がなく、マニア色が強いのでは、読む側がつまらないだろう、と思った。


クラシック音楽好きな僕を構成するに至った有名な曲は何か、と改めて考えた。


これからは、幼い頃の僕がよく聴いた短い曲や有名な曲を、当時を思い出しながら拾い集めて紹介しようと思う。


「ツィゴイネルワイゼン」は、「ロマ(昔の言葉でいえば「ジプシー」)の音楽」という意味。
作曲者のサラサーテ自身がヴァイオリンの名手で、自らその名人芸を披露するために作曲した。伴奏は管弦楽(オーケストラ)だったり、ピアノだったりする。
冒頭の主題は有名すぎるくらい有名で、CMで聴いた人も多いと思う。
演奏時間7~8分。


前半は有名なメロディを中心に、ヴァイオリンがうなるように鳴らす。
後半は一転して速いテンポのロマの舞曲風になり、ヴァイオリンはテクニックを目一杯披露する。


と思って、Wikipediaで曲を確認したら、実際は3部構成だったらしい。
僕の知識も記憶もいい加減なものだ。


サラサーテ自身も録音したし、伝説のヴァイオリンの名手、ヤッシャ・ハイフェッツもこの曲を得意にしていた。
有名な曲なので素晴らしい演奏には事欠かないだろうし、
演奏すれば大概は素晴らしい演奏になる、という曲でもある。


最近の僕が惚れ込んでいるのが、諏訪内晶子の演奏。
清楚、小粋、弱音の透明感、音楽の格の高さ、表現の幅の広さ。テクニック申し分なし。
これ1枚あれば、ハイフェッツの演奏も含めて他は要らないよ、と言うのは言い過ぎかもだが、そういう気持ちになる演奏だ。