雑なクラシックの部屋

クラシックのCDに埋もれて死ねれば本望。

サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン

諏訪内晶子(Vn) イヴァン・フィッシャー(指揮)ブダペスト祝祭管弦楽団

ツィゴイネルワイゼン
ツィゴイネルワイゼン
ユニバーサル ミュージック クラシック
ミュージック

最近、僕は有名なクラシック音楽を、改めて聴いてみようと思った。


実家には、有名なクラシック音楽を集めた20枚組のLPレコードセットがあった。
僕は、小学生の頃からそれをお腹いっぱいになるほど聴いていた。
なので、有名な曲を聴いても、僕には刺激がないのだ。
交響曲のような、大きな音楽ばかりを聴いていた。


ただ、このブログで僕の好きな音楽を紹介するにあたって、有名な曲がなく、マニア色が強いのでは、読む側がつまらないだろう、と思った。


クラシック音楽好きな僕を構成するに至った有名な曲は何か、と改めて考えた。


これからは、幼い頃の僕がよく聴いた短い曲や有名な曲を、当時を思い出しながら拾い集めて紹介しようと思う。


「ツィゴイネルワイゼン」は、「ロマ(昔の言葉でいえば「ジプシー」)の音楽」という意味。
作曲者のサラサーテ自身がヴァイオリンの名手で、自らその名人芸を披露するために作曲した。伴奏は管弦楽(オーケストラ)だったり、ピアノだったりする。
冒頭の主題は有名すぎるくらい有名で、CMで聴いた人も多いと思う。
演奏時間7~8分。


前半は有名なメロディを中心に、ヴァイオリンがうなるように鳴らす。
後半は一転して速いテンポのロマの舞曲風になり、ヴァイオリンはテクニックを目一杯披露する。


と思って、Wikipediaで曲を確認したら、実際は3部構成だったらしい。
僕の知識も記憶もいい加減なものだ。


サラサーテ自身も録音したし、伝説のヴァイオリンの名手、ヤッシャ・ハイフェッツもこの曲を得意にしていた。
有名な曲なので素晴らしい演奏には事欠かないだろうし、
演奏すれば大概は素晴らしい演奏になる、という曲でもある。


最近の僕が惚れ込んでいるのが、諏訪内晶子の演奏。
清楚、小粋、弱音の透明感、音楽の格の高さ、表現の幅の広さ。テクニック申し分なし。
これ1枚あれば、ハイフェッツの演奏も含めて他は要らないよ、と言うのは言い過ぎかもだが、そういう気持ちになる演奏だ。